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長野市Eバイクシェアサイクル事業(HELLO CYCLING)
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長野市Eバイクシェアサイクル事業(HELLO CYCLING)

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長野市が2023年9月にOpenStreetと協定を結び導入したEバイクシェアサイクル「HELLO CYCLING」。善光寺御開帳期の無料実証実験を経て有料の恒常サービスに移行し、観光型MaaS「旅する北信濃」とも連携しながら二次交通としてステーションを拡充してきた事例。

概要

長野市は2023年9月27日、シェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を運営するOpenStreet株式会社とレンタサイクル事業に関する協定を締結し、電動アシスト自転車(Eバイク)によるシェアサイクル事業を開始した。長野駅周辺や善光寺門前に近い城山公園、川中島古戦場史跡公園など、徒歩や自家用車では周遊しにくい市内の観光資源を結ぶ「二次交通」として位置づけられている。専用アプリで空き状況確認・予約・決済が完結し、借りた場所以外での返却(乗り捨て)にも対応する仕組みで、開始当初3か所だったステーションはその後5か所・自転車33台体制まで拡大し、JR東日本の観光型MaaS「旅する北信濃」ともクーポンで連携しながら運用が続いている。 (参考:Eバイクのレンタサイクル事業のご案内 - 長野市公式ホームページ長野市とOpenStreetが協定締結しシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」を開始

背景・課題

長野市には新幹線が停車する長野駅を起点に、善光寺やその門前町、川中島古戦場史跡公園など、駅から離れた場所に主要な観光資源が点在している。徒歩では距離があり、自家用車では通り過ぎてしまうような立地へのアクセスをどう確保するかが、駅到着後の周遊行動を左右する課題となっていた。

この課題が顕在化したのが、7年に一度の善光寺御開帳である。2022年4月8日から5月31日にかけて、ドコモCS長野支店・JR東日本・東京海上日動火災保険・NTTデータ信越の4者は、御開帳期間中の混雑緩和と周遊促進を目的に、ホテルメトロポリタン長野前にサイクルポートを設けGPS機能付き電動アシスト自転車20台を無料貸し出しする実証実験を実施した。この実証実験は、御開帳という短期集中型の来訪需要に対して、既存の徒歩・自動車移動だけでは補いきれない移動ニーズがあることを確認する機会となった。 (参考:シェア自転車 ドコモが長野市で実験へ|信濃毎日新聞デジタル【ながのサイクリング】長野市周遊シェアサイクル|ほっと9(ナイン)ながの

さらに広域的には、長野市を含む北信濃7市町村(長野市・小布施町・山ノ内町・野沢温泉村・飯山市・須坂市・高山村)を対象に、JR東日本が観光型MaaS「旅する北信濃」を展開しており、長野駅に到着した観光客をいかに周辺エリアへ周遊させるかが地域共通の課題として位置づけられていた。市内のシェアサイクル事業は、この広域周遊施策と接続する「駅から先」の二次交通としても機能することが期待されていた。 (参考:新しい移動の概念「MaaS」の現在 Case.1 JR東日本長野支社 観光型MaaS「旅する北信濃」|JR東日本 and E

取り組みのプロセス

1. 御開帳に合わせた無料実証実験(2022年4〜5月)

前述のとおり、ドコモCS長野支店を中心とする4者が善光寺御開帳期間に合わせ、GPS付き電動アシスト自転車20台を用いた無料実証実験を実施した。利用時間は9時30分から16時30分(最終貸出15時)で、ホテルメトロポリタン長野前の1か所にサイクルポートを設置する小規模な内容だったが、電動アシストによって坂道や徒歩圏外の立地にも無理なくアクセスできる手応えが確認された。

2. OpenStreetとの協定締結・本格導入(2023年9月)

実証実験を経て、長野市は全国でシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を展開するOpenStreet株式会社とレンタサイクル事業に関する協定を締結し、令和5年9月27日に有料の恒常サービスとして事業を開始した。ステーションはホテルメトロポリタン長野前・長野駅東口駐輪場・川中島古戦場史跡公園の3か所からスタートし、小径車(20インチ)と大径車(28インチ)の電動アシスト自転車を配置した。ヘルメットは各自持参が基本だが、長野駅構内の観光情報センターでも在庫が許す範囲で無料で借りられる。 (参考:長野市とOpenStreetが協定締結しシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」を開始長野駅周辺等でのEバイク レンタサイクルについて|ながの観光net

3. 観光型MaaS「旅する北信濃」との連携キャンペーン(2023年11月〜2024年3月)

本格導入から約1か月後、長野駅到着後の移動手段の空白を埋め、サービス自体の認知を広げるねらいから、「旅する北信濃」で電子チケットを購入した利用者に対し、先着500名限定でHELLO CYCLINGの利用料金が130円分割り引かれる特典を配布するキャンペーンを実施した。利用者はスマートフォンでマイチケット画面を提示し、駅たびコンシェルジュ長野でクーポンコードに引き換える仕組みで、広域周遊MaaSと市内シェアサイクルを接続する初期の認知獲得策として位置づけられた。 (参考:「HELLO CYCLING」とMaaS施策「旅する北信濃」で長野市レンタサイクル事業のお試し利用キャンペーンを実施します

4. ステーションの拡充

その後、善光寺門前に近い城山公園噴水広場(東側・西側)にステーションが追加され、市内5か所・小径車18台/大径車15台の計33台体制となった。駅周辺に加えて門前エリアにも拠点を設けたことで、長野駅から善光寺、川中島古戦場史跡公園まで、離れた観光資源を一方向に周遊するルートを組みやすい配置になっている。 (参考:Eバイクのレンタサイクル事業のご案内 - 長野市公式ホームページ長野市のシェアサイクル|HELLO CYCLING

この事例の特徴

1. 無料実証実験からの段階的な本格移行

いきなり有料の恒常事業として立ち上げるのではなく、御開帳という需要が明確に見込めるイベント期間にまず無料の実証実験を行い、電動アシスト自転車による周遊のしやすさを実地で確認したうえで、翌年に民間プラットフォーム事業者との協定による有料サービスへ移行している。需要の手応えを掴んでから投資判断を行う、段階的なプロセスが特徴である。

2. 広域MaaSと接続した「駅から先」の二次交通としての設計

シェアサイクル単体の観光施策としてではなく、JR東日本が北信濃7市町村で展開する観光型MaaS「旅する北信濃」とクーポンで連携させることで、新幹線・在来線で長野駅に到着した観光客を、市内周遊のラストワンマイル交通へと橋渡しする設計になっている。広域交通と地域内交通の結節点を明確に意識した位置づけである。

3. 乗り捨て型による周遊ルートの自由度

貸出・返却場所が固定されるドッキング式ではなく、複数ステーション間での乗り捨てが可能なため、長野駅から善光寺門前(城山公園)、さらに川中島古戦場史跡公園までといった、距離のある観光資源を一方向にめぐるルートを組みやすい。

調査時点の成果

拠点・車両数の拡大

2023年9月の開始時点で3ステーション・自転車25台規模(小径車13台/大径車12台)だった体制は、その後城山公園噴水広場(東側・西側)へのステーション追加を経て、市内5ステーション・小径車18台/大径車15台の計33台体制に拡大した。行政と事業者が初期需要を見ながら段階的にインフラを積み増している状況が確認できる。 (参考:Eバイクのレンタサイクル事業のご案内 - 長野市公式ホームページ

定量的な利用実績は非公開

長野市・OpenStreetのいずれからも、利用者数や利用回数といった定量的な利用実績は公表されておらず、本調査の範囲では確認できなかった。一方、2022年の実証実験の際には、「車では通り過ぎてしまう場所や、徒歩だとちょっと遠い場所にも簡単に足を運ぶことができた」という利用者の声が地域メディアで紹介されており、電動アシストによる移動範囲の拡張という定性的な効果は複数の情報源から確認できる。 (参考:【ながのサイクリング】長野市周遊シェアサイクル|ほっと9(ナイン)ながの

他地域への示唆

イベント需要を使った低リスクな実証から始める

恒久的な有料事業として一気に立ち上げる前に、季節性・話題性のある大型行事(御開帳のような周期的イベント)に合わせて無料の短期実証を行い、実際の利用シーンでの手応えを検証してから本格運用に移す進め方は、初期投資のリスクを抑えつつ需要を見極める再現性のある手順として、他地域でも応用しやすい。

広域交通の結節点で「駅から先」の空白を埋める

シェアサイクルを単独の観光施策として完結させず、既存の広域周遊施策(観光型MaaS等)とクーポン連携等で接続することで、「駅に着いた後にどう動くか」という二次交通の空白を埋める設計は、新幹線・特急等の広域交通の結節点を持つ他の観光都市でも参考になる考え方である。

全国プラットフォーム活用による体制構築の負荷軽減

自治体が独自にシステムや車両運用体制を構築するのではなく、全国でサービスを展開するプラットフォーム事業者(OpenStreet等)と協定を結ぶ形を取ることで、アプリ・決済基盤・車両保守といった運用面を外部化できる。専任体制を持ちにくい中小規模の自治体でも再現しやすいアプローチといえる。

参照元


2026年8月時点の調査内容に基づいて作成

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この記事は公開情報に基づき、AIを用いた詳細調査により作成されました。記事内容への修正依頼、お問合せ等は以下までお寄せください。

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よくあるご質問(FAQ)もあわせてご確認ください。


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