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タケノコプロジェクト(竹林整備・竹工芸活用事業)
タケノコプロジェクト(竹林整備・竹工芸活用事業)

タケノコプロジェクト(竹林整備・竹工芸活用事業)

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長野市信更町の若者団体「信更若者会議」が、繁茂した竹林を整備してタケノコ狩りを復活させつつ、伐採竹を竹ランタン等の工芸品に加工し地域の収穫祭・作品展で発信した事例。一度不採択となった支援金に翌年度再挑戦し軌道に乗せた継続力が特徴。

タケノコプロジェクト(竹林整備・竹工芸活用事業)

概要

長野市信更町の田野口地区で、地元の若者団体「信更若者会議」が、手入れが行き届かず繁茂した竹林の整備と、伐採した竹を使った工芸品づくりを組み合わせた「タケノコプロジェクト」に取り組んでいる。2024年度(令和6年度)は長野市の「信更支所発地域力向上支援金」を得て、9月から翌年3月にかけて草刈り・間伐・林道の伐開作業と、竹ランタン等の工芸品制作、地域行事への出品・出店を実施した。整備で終わらせず、伐採した竹を地区内外に見える形の工芸品に変えて発信するところまでを一連の活動として設計し、タケノコ狩りの再開・拡大につなげている。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

背景・課題

信更地区は長野市南西部の中山間地域で、2017年時点の人口は2,101人、面積35.84平方キロメートル。稲作とりんご栽培(ブランド「やまのぶ」)を中心とした農業地域だが、担い手の高齢化や後継者不足が進み、野生鳥獣による農業被害も重なるなか、林業の採算性悪化に伴い間伐や下刈りといった森林整備の担い手も不足し、山林を良い状態に保つこと自体が難しくなっている。 (参考:信更(しんこう)|しなの里山民泊の会

竹林も例外ではなく、田野口地区一帯の竹林は手入れが行き届かないまま繁茂・拡張し、タケノコの収穫はもとより林道の通行すら困難な状態に陥っていた。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

地元青年団体の信更若者会議は、閉校が決まった信更小学校を会場に飲食・クラフト出店や校舎見学ツアーを行う「ほたるマーケット」を主催するなど、地域の遊休資源を若者が担い直す活動を続けてきた団体である。 (参考:「ホタルマーケット2023」告知記事|Web-Komachi

同会議は竹林整備についても2023年度(令和5年度)に長野市の「信更支所発地域力向上支援金事業」へ「タケノコプロジェクト」として応募したが、応募7団体中、他団体と同点で6位(93点)となり、その年度は支援金を受けられなかった。それでも活動自体は継続され、2024年度(令和6年度)に再申請し、支援金の交付を受けて本格的な整備・活用事業を実施した。 (参考:令和5年度 支所発地域力向上支援金事業の応募状況と選考結果

取り組みのプロセス

竹林の整備(草刈り・間伐・林道伐開)

2024年9月29日、繁茂していた竹林の下草刈りと間伐作業を実施した。放置されていた竹林内の下草を刈り払い、密生した竹を間引くことで、それまで通行が困難だった林道を歩ける状態まで回復させた。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

竹の伐採・運搬と竹工芸品づくり

11月3日には間伐に合わせて竹を伐り出し、加工用に運搬・切り出す作業を実施した。切り出した竹は徳利や猪口といった竹細工、竹灯籠(竹ランタン)へと加工された。自己評価報告書では、竹が生い茂っていたため伐採後の竹材を運び出す作業や置き場の確保に手間がかかった点が課題として記録されている。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

地域行事での発表・交流

11月24日には信更地区住民自治協議会主催の「山の信更収穫祭2024」に「たけのこプロジェクト」として参加した。翌2025年2月22日には信更公民館主催の「信更町作品展」に、夜間に灯りをともした竹ランタンの作品を出品した。あわせて信更若者会議が主催する「ほたるマーケット」の場でも竹細工のワークショップを実施し、来場者との接点をつくった。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

冬季の維持管理と次年度への準備

2025年3月20日には積雪期の林内倒木(竹)処理と林道内の抜根作業を行い、年度をまたいだ継続的な維持管理を実施した。同月25日に長野市へ提出された報告書では、竹材を少人数でも効率よく処理できるよう破砕機の導入や、タケノコの食品加工品・竹工芸加工品のイベント販売、隣接する篠ノ井共和地区の竹関連団体との交流イベントなどが今後の取組として挙げられている。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

この事例の特徴

「整備」と「活用」を一体で回すモデル

放置竹林対策の多くは伐採・処分だけで完結しがちだが、本事例は伐採した竹を工芸品(竹ランタン、徳利・猪口等)に加工し、地域の収穫祭や作品展、マーケットで発表するところまでを一連の活動として設計している。整備作業だけで終わらせず「見える成果」を地区内外に示すことで、住民への周知と次年度以降の活動継続への動機づけにつなげている。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

一度不採択になっても翌年度に再挑戦

信更若者会議は2023年度に一度この事業で市の支援金に申請しながら、応募7団体中、他団体と同点で6位となり不採択となっている。それでも活動自体は止めず、翌2024年度に再申請して採択にこぎつけた。単年度の補助金獲得を前提とせず、複数年かけて事業を軌道に乗せた継続力がうかがえる。 (参考:令和5年度 支所発地域力向上支援金事業の応募状況と選考結果

閉校小学校の活用など複数の若者主導プロジェクトとの連動

信更若者会議は本プロジェクトのほか、閉校した信更小学校を会場にした「ほたるマーケット」も主催しており、竹細工のワークショップの場としても活用している。単発の事業として竹林整備だけを行うのではなく、地域内の複数の遊休資源(竹林・廃校)を同じ若者組織が横断的に担う体制になっている点が特徴的である。 (参考:「ホタルマーケット2023」告知記事|Web-Komachi

調査時点の成果

竹林の維持管理作業には延べ30人が協力し、2024年9月・11月、2025年3月の3期にわたり継続的な整備が行われた。整備の結果、竹林内を安全に歩けるようになり、林道の通行やタケノコ狩りが可能な状態まで回復した。2025年春のタケノコ狩りには地域外からの来訪者を含め、都合50人が参加している。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

長野市信更支所による事業評価では、「必要性」4/5(必要性があった)、「効果」3/5(普通)、「将来性」4/5(見込める)と評価された。支所長の総合評価では「タケノコ取りだけではなく、竹林の整備と竹を使用した工芸品の周知が、地区住民にできた」「今回整備した竹林を基に、次年度以降のタケノコ取りを推進可能になった」と記されている。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

一方で、刈り出した竹をどう運搬し、どこに保管するかという工程に手間がかかったことや、日によって参加者の集まり具合にばらつきがあったことが、実施団体自身の反省点として挙げられている。総事業費は小規模で、その予算規模の中で竹材という嵩張る資源の運搬・保管という中間工程が負荷になっている実態が読み取れる。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

他地域への示唆

小規模な予算でも「整備→加工→発表」のサイクルを最後まで設計すれば、住民の目に見える成果を出すことができる。伐採や草刈りといった対処療法的な作業だけでなく、竹ランタンや竹細工という「出口(活用先)」までを事業設計に組み込んでいる点は、放置竹林や里山の荒廃に悩む他地域でも参考になる。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

初年度の助成申請が不採択になっても活動自体を止めず、翌年度に再挑戦して採択に至った経緯は、単年度の補助金獲得を前提にした企画運営のリスクに対する示唆となる。財源確保と活動そのものの継続を切り離して設計しておくことの重要性を示す事例である。 (参考:令和5年度 支所発地域力向上支援金事業の応募状況と選考結果

竹や間伐材のように嵩張る資源を扱う地域活動では、伐採以上に運搬・保管インフラの確保が活動継続の隘路になりやすい。本事例でも竹材の運び出しと置き場不足が最大の作業負担として明記され、次年度に向けて破砕機導入が検討されている。他地域で同様の取り組みを検討する際は、伐採量の見積もりだけでなく、運搬・保管という中間工程のコストと労力をあらかじめ想定しておくことが望ましい。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

また、新規の発表の場を一から作るのではなく、地域住民が既に足を運ぶ収穫祭・公民館作品展・マーケットといった既存行事に出品・出店する形で活用成果を発信している点も、集客コストを抑えて住民への周知を実現する再現性のある工夫といえる。 (参考:支所発地域力向上支援金事業実施報告書(自己評価)タケノコプロジェクト

参照元


2026年8月時点の調査内容に基づいて作成

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この記事は公開情報に基づき、AIを用いた詳細調査により作成されました。記事内容への修正依頼、お問合せ等は以下までお寄せください。

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