Loading...
全国のまちづくり事例記事
明治大学 和泉ボランティアセンターによる地域連携活動
明治大学 和泉ボランティアセンターによる地域連携活動

明治大学 和泉ボランティアセンターによる地域連携活動

明治大学 和泉ボランティアセンターによる地域連携活動

東京都
杉並区
#地域コミュニティ
#地域交流拠点
#シニア
#子ども・若者
#社会教育
#協働のまちづくり
#コミュニティ形成
#居場所づくり
#和泉ボランティアセンター
#Ocha-kai
#ケア24永福
#青少年善行表彰
#どこ竹@竹とんぼ教室
#公認ボランティアサークル
#明治大学ボランティアセンター
#高井戸警察署
#いずみんなクラブ
#5大学包括協定

杉並区永福の明治大学和泉キャンパスに設置されたボランティアセンターが、地域包括支援センターや警察署、地域団体など既存の担い手に学生を送り込む形で、高齢者交流会や竹とんぼ教室、防犯啓発活動を継続的に運営し、杉並区の表彰や警察署の感謝状を受けている事例。

明治大学 和泉ボランティアセンターによる地域連携活動

概要

明治大学和泉キャンパス(東京都杉並区永福)の第一校舎地下1階には、大学が運営する「和泉ボランティアセンター」がある。2008年に設立された明治大学ボランティアセンターの4拠点(駿河台・和泉・生田・中野)の一つで、専任スタッフが常駐し、学生が結成する公認ボランティアサークルの活動場所の提供や広報支援、企画相談を担う。2024年度時点で和泉キャンパスの公認サークルは11団体に上る。 (参考:明治大学ボランティアセンターについて2024年度活動報告書

このセンターを窓口として、学生は地域包括支援センター「ケア24永福」と連携した高齢者交流会「Ocha-kai」、地域団体「どこ竹@竹とんぼ教室」への先生役ボランティアとしての参加、近隣小学校でのニュースポーツ体験教室、警視庁高井戸警察署と連携した防犯啓発活動など、複数の地域アクターと個別に結びついた活動を継続的に行っている。長年の高齢者交流活動は杉並区から2度にわたり「青少年善行表彰」を受け、2026年には高井戸警察署からも感謝状が贈られた。 (参考:2024年度活動報告書感謝状贈呈報告

杉並区は明治大学を含む区内5大学等と2019年4月に地域連携の包括協定を締結しているが、内容は生涯学習支援など全学的な連携が中心で、和泉ボランティアセンターの個別活動には直接言及していない。ボランティアセンターの取り組みは、行政間協定とは別に、現場レベルで積み上げられてきた連携である。 (参考:大学との連携協定|杉並区

背景・課題

明治大学ボランティアセンターは2008年、「学生のボランティア活動を全学的に支援すること」と、その支援を通じて「学生の社会性や自主性が涵養され、社会に有用な人材が育成されること」を目的に設立された。運営は「ボランティアセンター運営委員会」とその下部組織である「ボランティア活動支援分科会」が担い、分科会は駿河台・和泉・生田・中野の4キャンパスにそれぞれ設置されている。各拠点に窓口スペースと専任スタッフを置きつつ、実際の企画・運営は学生の自主性に委ねる体制になっている。 (参考:明治大学ボランティアセンターについて

和泉ボランティアセンターが地域包括支援センター「ケア24永福」と連携して行う「Ocha-kai」について、2024年度活動報告書は「地域にお住まいの方々と交流を深め、安心して生活できる地域づくりを目指した」取り組みと説明している。特定の福祉課題の解決を掲げた単発事業ではなく、地域包括支援センターの担当エリアで恒常的な見守り・交流の接点をつくることが活動の出発点になっている。 (参考:2024年度活動報告書

一方、大学全体のボランティアセンター来室者数は新型コロナウイルス感染症の影響で大きく落ち込んだ。4キャンパス合計の来室者数は2019年度の12,008人(活動参加者2,347人)から2021年度には2,241人(活動参加者1,824人)まで急減し、2024年度時点でも3,893人にとどまり、コロナ前の水準には戻っていない。杉並区の公式情報サイト「すぎなみ学倶楽部」の取材によれば、Ocha-kaiはコロナ禍でも対面開催を完全には止めず、手紙のやり取りやオンライン実施で交流を継続させたという。対面の接点が失われやすい状況下でどう関係を絶やさないかが、活動継続上の課題として浮かび上がっていた。 (参考:2024年度活動報告書明治大学和泉キャンパス|すぎなみ学倶楽部

取り組みのプロセス

高齢者交流会「Ocha-kai」の運営

Ocha-kaiは地域包括支援センター「ケア24永福」との連携のもと、学生が企画・運営を担い、センターがサポートに回る形で定期開催されている。2024年度は年3回実施され、6月29日は和泉キャンパス内教室で「ボッチャ大会」と歓談(学生7名、地域の方12名、ケア24永福職員2名、大学職員3名が参加)、12月14日は学生食堂「和泉の杜」で「クリスマス縁日」(学生11名、地域の方12名等)、翌2025年3月22日は学内教室で「ゲーム大会」(学生7名、地域の方12名等)を実施した。2026年度も継続しており、台風による延期を経て7月11日に開催された回には学生11名・地域住民14名が参加している。 (参考:2024年度活動報告書Ocha-kai開催報告(2026年7月)

「どこ竹@竹とんぼ教室」への学生ボランティア派遣

竹とんぼ教室は、和泉ボランティアセンターが独自にイベントを主催するのではなく、公園や児童館、地域のお祭りといった既存の活動の場で「どこ竹@竹とんぼ教室」が開いている教室に、事前講座を受けた学生が「先生役」として加わる形をとっている。2024年度は9月13日から11月30日にかけて、下高井戸子供園、上高井戸児童館、杉並区立柏の宮公園(2回)、向陽スポーツ文化クラブの5会場で開催され、延べ10名の学生が参加した。 (参考:2024年度活動報告書

地域の子ども・学校との接点

近隣の杉並区立杉並和泉学園が運営する放課後クラブ「いずみんなクラブ」の主催で、2024年9月26日にニュースポーツ「キンボール」の体験教室が行われた。公認サークル「One Color」の学生9名が、練習からリレー対決、学年対抗戦、児童対大学生の試合までを企画・進行しており、学校側の主催イベントに学生が協力する形で実施されている。 (参考:2024年度活動報告書

警察・福祉施設など地域機関との単発連携

2026年6月4日には、警視庁高井戸警察署が毎年実施している「痴漢事犯強化月間」の一環として永福町駅で行われた「痴漢撲滅キャンペーン」に、近隣の高校・中学校、鉄道会社、金融機関とともに参加した。法学部の学生がオリジナルの啓発ポスター4種を制作し、啓蒙グッズの配布にも加わった。この協力が評価され、2026年7月には高井戸警察署長から学生と和泉ボランティアセンターに感謝状が贈られている。同年12月8日には、津軽三味線を演奏する公認サークル「響」が杉並障害者福祉会館の「クリスマス音楽会」に出演し、6曲を演奏した。 (参考:痴漢撲滅キャンペーン協力報告感謝状贈呈報告2024年度活動報告書

キャンパス周辺の日常的な環境活動

公認サークル「ぱれっと」は、明大前駅から和泉キャンパスにかけての周辺道路で週1回程度、昼休みを使った清掃活動を行っている。2024年度は延べ217名が参加し、燃えるごみ・燃えないごみ・ペットボトル・缶を分別して回収量を記録した。同サークルは2008年からペットボトルキャップの回収も続けており、2024年度は55名が参加して125kg(約6万2,500個)を回収、業者を通じて売却した資金を認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」に寄付している。 (参考:2024年度活動報告書

この事例の特徴

大学が主催者にならず、既存の地域活動に学生を送り込む形をとっている

Ocha-kaiを除くと、竹とんぼ教室は「どこ竹@竹とんぼ教室」、キンボール体験は杉並和泉学園「いずみんなクラブ」、防犯啓発は高井戸警察署、クリスマス音楽会は杉並障害者福祉会館と、いずれも大学の外にすでに存在する事業・団体が主催者であり、和泉ボランティアセンターと学生はそこに人材を提供する側に回っている。大学が独自企画を立ち上げて地域に打ち出すのではなく、地域側の既存の担い手ネットワークに学生という人的資源を接続する仲介機能に徹している点が特徴である。 (参考:2024年度活動報告書

4キャンパスが同じ理念のもとで異なる地域文脈に対応している

明治大学ボランティアセンターは4キャンパス共通で「学生の社会性・自主性の涵養」を掲げるが、実際のプログラムはキャンパスごとに異なる。駿河台(千代田区)は災害救援ボランティア講座や善福寺公園(杉並区内)の清掃を担う学生団体「Tree」など防災・環境系が中心、生田(川崎市)は児童館での科学教室やプログラミング教室など教育機関連携が中心、中野は地域清掃や語学教室が中心である。和泉は高齢者・子ども向けの交流企画に重点が置かれており、単一の運営理念を保ちながらキャンパス所在地の地域特性に応じてプログラムの重心を変える、分散型の役割分担がなされている。 (参考:2024年度活動報告書

センターの役割は「場の提供」に限定され、企画・運営は学生に委ねられている

活動報告書では各企画のセンターの役割が「活動場所等の提供、広報活動の支援、相談」といった形で繰り返し明記されている。Ocha-kaiについても「学生達が交流企画の検討・運営を担い、ボランティアセンターでサポートをしています」と説明されており、教職員が主導する研修型のプログラムではなく、学生が実質的な企画者・運営者である点が一貫している。 (参考:2024年度活動報告書

行政間の包括協定と現場の連携が別系統で存在する

杉並区と明治大学を含む5大学等との包括協定は2019年に締結されているが、内容は生涯学習支援など全学的な連携が中心で、和泉ボランティアセンターの個別活動を協定の成果として位置づける記載はない。Ocha-kaiやキンボール体験、防犯啓発といった連携は、いずれも協定を根拠とせず、地域包括支援センターや学校、警察署との個別の関係構築によって積み上げられてきたものである。 (参考:大学との連携協定|杉並区2024年度活動報告書

調査時点の成果

Ocha-kaiは、長年の実施実績が評価され、杉並区の「青少年善行表彰」を2度受けている。すぎなみ学倶楽部の記事によれば1度目は2021年度、2024年度活動報告書によれば2度目は2024年度である。2026年7月には、防犯啓発ポスターの制作・配布活動を通じて警視庁高井戸警察署長からも感謝状が贈られた。表彰と感謝状という形で、行政・警察の双方から活動が公式に評価されている。 (参考:明治大学和泉キャンパス|すぎなみ学倶楽部2024年度活動報告書感謝状贈呈報告

学生の参加基盤も拡大している。和泉キャンパスの公認ボランティアサークルは2022年度から2024年度の2年間で2団体増え、11団体となった。活動報告書は「サークル所属学生のセンター利用も一層増え、活動がより活発に行われている」と総括している。一方、大学全体(4キャンパス合計)の活動参加者数は2024年度で1,917人と、コロナ禍で落ち込んだ2021年度の1,824人からの回復途上にあり、コロナ前の2019年度(2,347人)の水準には届いていない。和泉単独の参加者数の推移は公開資料からは確認できない。 (参考:2024年度活動報告書

個別活動の規模は限定的である。2024年度のOcha-kaiは年3回・地域住民のべ36名、竹とんぼ教室は5会場・学生のべ10名、キンボール体験は1回・学生9名、清掃活動は年間延べ217名(週1回ペース)にとどまっており、いずれも大規模なイベントではなく、少人数・高頻度の接点を積み重ねる形の活動である。 (参考:2024年度活動報告書

他地域への示唆

大学を「地域の担い手ネットワークへの人材供給窓口」として位置づける

和泉ボランティアセンターの活動の多くは、大学が単独で企画したイベントではなく、地域包括支援センターや地域団体、学校、警察署がすでに持っている事業に学生を送り込む形で成立している。大学キャンパスを抱える他地域にとっても、大学に「独自の地域イベントを新しく作ってもらう」ことを期待するより、既存の地域活動の担い手不足(高齢者交流の運営人員、子ども向け教室の講師役など)を補う人材供給の窓口として大学の学生組織を位置づける方が、双方にとって導入のハードルが低い可能性がある。この関係は特定の教員や職員の人脈に依存せず、公認サークルという学生組織の枠組みで引き継がれるため、担当者の異動や卒業があっても継続しやすい。

複数拠点を持つ組織は、拠点ごとに地域文脈に応じた重点分野を変える

明治大学は同一のボランティアセンター理念のもとで、和泉は高齢者・子ども、駿河台は防災、生田は教育機関連携、中野は語学・清掃と、拠点ごとに異なる重点分野を持たせている。複数の施設・拠点を持つ大学や企業が地域貢献活動を設計する際、全拠点で同じプログラムを画一的に展開するのではなく、各拠点周辺の地域課題(高齢化率、防災リスク、子育て世帯の多寡など)に応じて重点を振り分ける発想は、他の複数拠点型組織にも応用可能である。

表彰・感謝状の獲得を、活動の可視化と学生の動機づけに活用する

Ocha-kaiは2度の杉並区表彰、防犯啓発活動は警察署からの感謝状という形で、地域からの評価が定期的に得られている。ボランティア活動は成果が数値化しにくく、学生の入れ替わりによって動機づけが継続しにくいという弱点を持つが、外部評価を継続的に得られる仕組み(同じ活動に毎年参加し続ける、地域機関との関係を絶やさない)は、活動の意義を学生自身と大学の双方に示す材料になる。他地域で同様の活動を設計する際も、単発の成果ではなく、同じ相手との関係を複数年継続することを評価対象に据える視点が参考になる。

拠点単位の定量把握を最初から設計しておく

今回の調査では、和泉ボランティアセンター単独の来室者数・参加学生数の推移を示すデータは公開資料から確認できず、把握できたのは4キャンパス合計の数値と、個別イベントごとの単発の参加人数にとどまった。拠点別・年度別の定量データが整備されていれば、コロナ禍からの回復状況や活動の伸び縮みを地域ごとに検証できる。同様の多拠点連携活動を新たに始める地域や組織は、活動開始の早い段階から拠点別・年度別のKPIを記録する設計を組み込んでおくことで、後年の効果検証や他拠点への横展開の判断材料を残しやすくなる。

参照元


2026年8月時点の調査内容に基づいて作成

東京都
杉並区
#地域コミュニティ
#地域交流拠点
#シニア
#子ども・若者
#社会教育
#協働のまちづくり
#コミュニティ形成
#居場所づくり
#和泉ボランティアセンター
#Ocha-kai
#ケア24永福
#青少年善行表彰
#どこ竹@竹とんぼ教室
#公認ボランティアサークル
#明治大学ボランティアセンター
#高井戸警察署
#いずみんなクラブ
#5大学包括協定

この記事は公開情報に基づき、AIを用いた詳細調査により作成されました。記事内容への修正依頼、お問合せ等は以下までお寄せください。

問い合わせ:support@groove-designs.com

よくあるご質問(FAQ)もあわせてご確認ください。


東京都の他の事例

東京都 / 杉並区

杉並区社会福祉協議会

1952年に東京都内初の社会福祉協議会として設立。ウェルファーム杉並を拠点に、重層的支援体制のもと地域福祉コーディネーターが相談・参加・地域づくり支援を一体的に展開している。

#居場所づくり
#子ども食堂
#地域コミュニティ

活動のテーマで探す

#

総合計画

#

まちづくり指針

#

エリアビジョン

#

景観計画

#

緑の基本計画

#

公共空間活用

#

ウォーカブル

#

公園活用

#

防災・減災

#

空き家活用

#

エリアプラットフォーム

#

公民連携プラットフォーム

#

公民連携

#

地域コミュニティ

#

地域交流拠点

#

多文化共生

#

子育て支援

#

文化芸術

#

自動運転バス

#

モビリティマネジメント

#

モビリティハブ

#

関係人口

#

移住促進

#

探究学習

#

グリーンインフラ

#

生物多様性

#

参加型予算

#

都市整備

#

まちなか

#

駅前広場

#

協働のまちづくり

#

リノベーションまちづくり

#

フューチャーセンター

#

スマートシティ

#

AI

#

リビングラボ

#

空きスペース活用

#

居場所づくり

#

子ども食堂

#

沿線まちづくり

#

健康

#

社会教育

#

持続可能な都市

#

計画策定

#

まちづくり

#

コミュニティ形成

#

ワークショップ

#

社会実験

#

市民参加

#

子ども・若者

#

子育て世代

#

シニア

©︎ 2022 Groove Designs, Ltd.