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新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発とまちづくり効果検証
新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発とまちづくり効果検証

新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発とまちづくり効果検証

新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発とまちづくり効果検証

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札幌市の副都心・新さっぽろ駅周辺で、市営住宅跡地を活用した大規模複合開発が完了。医療・教育・商業が集積する「マールク新さっぽろ」の開発経緯とエリアマネジメント、効果検証アンケートの取り組みを紹介する。

新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発とまちづくり効果検証

概要

札幌市厚別区の新さっぽろ駅周辺地区において、市営住宅団地の建て替え・集約化により発生した約5.5haの余剰地を活用した大規模複合開発「マールク新さっぽろ」が2023年11月に全施設完成を迎えた。総事業費約550億円、総敷地面積約55,700㎡(札幌ドーム約1個分)の規模で、医療施設、教育機関、商業施設、ホテル、タワーマンションなどが一体的に整備された。

2023年11月の全施設完成から約2年が経過した2025年12月、札幌市は開発による住民の生活やまちの印象の変化を把握するため、厚別区民および来街者を対象とした効果検証アンケートを実施している。 (参考:札幌市公式サイト

背景・課題

副都心としての新さっぽろ

新さっぽろ駅周辺は、1971年策定の「札幌市長期総合計画」において「副都心」として位置づけられた。都心部における商業業務機能の過度な集中による都市型公害や、市街地周辺部での住宅地の急激な拡大に対応するため、多核分散型の都市形態を目指す方針のもと開発が進められてきた。 (参考:健美家

1973年にJR新札幌駅が開業し、1982年には地下鉄東西線新さっぽろ駅が開業。JR・地下鉄・バスターミナルが集積する一大交通結節点として、また江別市や北広島市などを後背圏に持つ生活拠点として発展してきた。 (参考:札幌市公式サイト

老朽化と高齢化の進行

しかし、副都心計画から半世紀が経過し、駅周辺に多数存在していた市営住宅(G団地・I団地)では深刻な課題が顕在化していた。子育て世代を集める「ニュータウン」として建設された市営住宅は、30年以上が経過するなかで当時の子どもが独立し、高齢夫婦のみの世帯が増加。新さっぽろ団地や青葉団地では65歳以上の高齢者の割合が8割を超え、人口減少とともに「ゴーストタウン化」が進行していた。 (参考:UHB北海道文化放送

計画策定への動き

2013年度に札幌市が策定した「まちづくり戦略ビジョン」では、新さっぽろ駅周辺地区を「地域交流拠点」として位置づけ、「都心機能の一翼を担う先導的な拠点であり、重点的なまちづくりを推進する地区」と明確化した。これを受け、2014年度に「新さっぽろ駅周辺地区まちづくり計画」が策定された。 (参考:札幌市公式サイト

取り組みのプロセス

ワークショップと検討委員会による計画策定

2013〜2014年度にかけて、計5回のまちづくりワークショップが開催された。並行して、北星学園大学教授を座長とし、日本政策投資銀行、札幌副都心開発公社、ワークショップからの代表者2名、札幌市関係機関が参加する「まちづくり検討委員会」が設置され、行政的・専門的な観点から計画案の検討が進められた。あつべつ区民協議会への協力依頼や地元説明会、パブリックコメントを経て計画が策定された。 (参考:札幌市公式サイト

事業者選定と開発着手

2016年度に実施された「新さっぽろ駅周辺地区G・I街区公募提案審査委員会」において、大和ハウス工業が最優秀提案者に決定。事業者として選定された大和ハウス工業を代表に、大和リース、新さっぽろ脳神経外科病院・新札幌整形外科病院・記念塔病院(現:交雄会新さっぽろ病院)の3医療法人、札幌学院大学・産業技術学園の2学校法人による計6者が2018年12月に市有地売買契約を締結し、共同開発に着手した。 (参考:大和ハウス工業プレスリリース

段階的な施設整備

開発は段階的に進行した。

G街区(教育エリア)

  • 2021年4月:札幌学院大学新札幌キャンパス、札幌看護医療専門学校が開校

I街区(医療・商業・居住エリア)

  • 2021年4月:共用駐車場「D-Parking新さっぽろ駅前」オープン
  • 2022年7月:アクティブリンク完成、医療施設4棟が順次開院
  • 2023年5月:タワーマンション「プレミストタワー新さっぽろ」竣工(7月下旬入居開始)、ホテル「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」オープン
  • 2023年11月30日:商業施設「BiVi新さっぽろ」オープン、全施設完成

(参考:健美家大成建設

エリアマネジメントの導入

全施設完成に先立ち、一般社団法人新さっぽろエリアマネジメントが設立され、開発事業者を中心としたエリアマネジメント体制が構築された。「みんなでまるごと、健康をつくるまち」をスローガンに掲げ、2023年度から地域住民向けのイベントが継続的に実施されている。 (参考:マールク新さっぽろ公式サイト

この事例の特徴

「7つの成長エンジン」を備えた複合開発

本開発は「商業・ホテル・予防医療・タワーマンション・子育て・産学連携・教育」という7つの成長エンジンを備えた開発として構想された。単なる施設の集積ではなく、若者から高齢者まで多くの人が集まる新たな賑わいの創出と、札幌の新産業創造を目指している。 (参考:大和ハウス工業

楕円形の空中歩廊「アクティブリンク」

I街区の象徴として、市道と5つの敷地をまたいで立つ楕円形の空中歩廊「アクティブリンク」が整備された。延長176m、7つの施設を接続するこの構造物は、外周側の12本の変断面BOX柱で支持され、内周部の壁はガラスのみで柱がない開放的なデザインを実現している。 (参考:札幌クリップ

「中から外の景色や街区の建物が一望できて、屋外からは内部の人の活動が見える。全ての建物をつなぐ円環状のアクティブリンクをつくることで、ここが街の中心だと分かり、一体感が生まれる」という設計意図のもと、札幌の豪雪に対応した降雨や積雪時にも濡れずに通行できる屋根付きの歩行者通路として、通年で快適に施設間を移動できる環境を提供している。 (参考:大成建設設計本部

「まちなか集積医療」による先導的まちづくり

郊外にあった3つの病院を駅前に誘致し、「まちなか集積医療」を実現した点も特徴的である。I街区の延床面積114,028㎡のうち、医療施設として脳神経外科病院(135床)、整形外科病院、交雄会新さっぽろ病院(旧記念塔病院、185床)、医療モール「D-スクエア新さっぽろ」が整備され、「コンパクト&スマートシティの拠点モデル」を志向している。 (参考:大成建設

教育機関の都心回帰

G街区では、札幌学院大学が江別キャンパスに加えて新札幌キャンパスを開設し、経済経営学部、心理学部などを移転。「多様なこと・ひと・もの(Diversity)」との「協働(Collaboration)」をコンセプトに、都市型・開放型キャンパスとして地域との連携を深めている。同じG街区内には札幌看護医療専門学校も開校し、両校は学術交流に関する連携協定を締結している。 (参考:札幌学院大学

調査時点の成果

開発の完了と街びらき

2023年11月30日に商業施設「BiVi新さっぽろ」がオープンし、G・I街区のすべての施設整備が完了した。街区名称「マールク新さっぽろ」は公募により500通以上の応募の中から選定され、「まーるく」という言葉には街区を訪れる人々や住民を円のようにつなぐ意味が込められている。 (参考:大和ハウス工業プレスリリース

住みたい街ランキングでの評価

「新札幌」は、SUUMO住みたい街ランキング2025(北海道版)において4位にランクインしている。人口減少などの課題があったエリアが、大規模複合開発の完了により「さまざまな施設が生まれ」若い世代からの関心が高まっているとの評価がある。 (参考:SUUMOジャーナル

建築賞の受賞

アクティブリンクは、そのデザインと構造の革新性が評価され、2023年にグッドデザイン賞、2024年に北海道建築賞審査員特別賞、2025年にはJIA優秀建築選100選およびHKデザインアワード優秀賞を受賞している。 (参考:大成建設設計本部

エリアマネジメント活動の展開

一般社団法人新さっぽろエリアマネジメントを主体に、以下のような活動が展開されている。

  • 「新さっぽろ健康フェス」(複数回開催)
  • 「shin-sapporo good summer festival」
  • 「新さっぽろワクワク冬の実験フェスタ」
  • 早朝ヨガなどの定期活動
  • 病院や専門学校による健康講演会
  • 学生主体のキッチンカー出店

(参考:マールク新さっぽろ公式サイト

効果検証アンケートの実施

札幌市は2025年12月1日〜2026年1月5日の期間で、開発効果を検証するためのアンケート調査を実施している。調査では、エリアマネジメントの実績整理(2023年度以降のイベント概要、来客者数など)とともに、開発効果やエリアマネジメントの充実度・満足度について、10〜15問程度の設問で厚別区民および来街者の意見を収集している。 (参考:札幌市公式サイト

他地域への示唆

公有地活用による複合開発モデル

市営住宅の建て替え・集約化により発生した余剰地を、公募型プロポーザルにより民間事業者に売却し、大規模複合開発を実現したプロセスは、同様の課題を抱える他の自治体にとって参考になる。特に、単独の開発ではなく医療法人・教育機関を含む6者による共同開発とした点は、多様な都市機能の集積を可能にした要因といえる。

「ハイブリッド・シェア型」開発の有効性

駐車場やサービス通路を集約・共用化する「ハイブリッド・シェア型」開発により、限られた土地を有効活用しながら公共空間の充実を実現している。空中歩廊による施設間接続は、豪雪地域における歩行者ネットワークの一つの解答を示している。

開発完了後のエリアマネジメント体制

施設整備の完了がゴールではなく、エリアマネジメント組織を設立し継続的な地域活性化活動を展開している点は重要である。開発事業者、医療機関、教育機関、行政が連携したマネジメント体制の構築は、開発効果の持続性を高める上で不可欠な要素といえる。

効果検証の実施

開発完了から約2年後にアンケート調査を実施し、住民の生活変化やまちの印象の変化を客観的に把握しようとする取り組みは、今後のまちづくりの改善につなげるPDCAサイクルの一環として位置づけられる。調査結果の公開と活用が今後の注目点となる。

参照元


2026年4月時点の調査内容に基づいて作成

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この記事は公開情報に基づき、AIを用いた詳細調査により作成されました。記事内容への修正依頼、お問合せ等は以下までお寄せください。

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