その一環として、3月9日にオリオンスクエアにて、

「市民みんなでまちを使いこなす！」

をテーマとしたトークイベントを実施しました！

本イベントは、my grooveでも発信を続けている甲府まちなかエリアプラットフォームの活動の周知や、策定を進めているまちなか未来ビジョン内のテーマについて、エリアプラットフォームメンバーの生の声をお届けし、街行く皆さんにもっと認識してもらうことを目的としたもの。

エリアプラットフォームに参画する多種多様なメンバーでお届けしました！

今回は、そんな本イベントの内容をダイジェストでレポートします！

イベント冒頭では、甲府まちなかエリアプラットフォームの説明や、「甲府まちなか未来ビジョン」って何？ということをご説明！（詳しい内容は

今後の取り組みテーマとして、公共空間をもっと心地よく活用していくという視点や、甲府ならでの手仕事や地域資源をうまく使っていくという視点、まちなかを回遊する仕掛けをつくっていく視点など、９つのテーマ案について紹介しました。

で、各テーマについてイメージを発信しています。

クロストーク「市民みんなでまちを使いこなす！」

続いて、エリアプラットフォームメンバー3名とのクロストークです。

「市民みんなでまちを使いこなす！」をテーマにみなさんからそれぞれに気になるキーワードを挙げていただきました！そのなかには、「ウォーカブル」や「子どもにとってのまち」、「甲府の文化」など、色々な切り口が。

■ゲスト３名が気になるキーワード

「歩く」という行為が、まちの魅力の発見や楽しさにつながる

「ウォーカブル」というキーワードでは、雨宮さん、加藤さんを中心に、まちなかを「歩く」という行為の価値をお話しいただきました。

雨宮さんは、個人的にも歩くのが大好きだそう。車に乗っていては感じ取れない新しい発見があるということで、極力まちなかを歩くようにしていると語ってくれました。

加藤さんからは、「甲府のまちなかを見渡したときに、昔から残る細い路地空間等も多々あり、そういうもの自体が魅力なのではないか？」といったお話も。それ自体を車に対応しきれない道路と捉えるのではなく、自分たちで楽しみ尽くすという態度が重要なのでは？という問いを投げかけてくれました。

「全国的にも、エリアプラットフォーム活動を行っている半数以上の団体が「ウォーカブル」というテーマを扱っており、とても重要視されている視点です。また、実は甲府内の別の会議での場でも、甲府のまちを歩いて楽しむ条件が整えば、より魅力ある甲府のまちづくりが実現できるのではという議論がされています。かねてから中心市街地の活性化というと、駐車場問題など車を念頭に置いた議論が先行していましたが、これからはまち歩きを促進する取り組みが大事であるということです」と雨宮さん。

「歩く」という行為が、車では感じられない、そのまちの変化や魅力、楽しさを感じることができるし、誰かしらと出会うかもしれない。甲府のまちなかならではのコンパクトな魅力を活かしていきたいといったコメントもありました。

多様な価値観の掛け合わせから甲府の文化を新しくつくっていく

宮沢さん、加藤さんからは、文化をつくる/甲府の文化とは？といった「文化」に関するキーワード提示が。宮沢さんからは、自身が活動を行っている

という文化の拠点づくりの実践を踏まえたお話しがありました。

宮沢さんが取り組む文化沼では、自分１人でやるのではなく、多種多様なお店とコラボして、イベントを実施しています。その１つに、「ワインに合うおでん」という形態で、イタリアンのお店×創作料理のお店×ワイナリーによるコラボレーションイベントを行ったそう。個別店舗の通常営業では実現しないメニューですが、コラボレーションによって生まれた新しいおでん・ワインのペアリングも好評で、とても盛況だったとのこと。

こういった取り組みから、「文化というと歴史などをイメージしがちだが、今いる甲府の様々な店舗やプレイヤーなど、多種多様な価値観の掛け合わせで、今だからこその甲府の”文化”をつくっていけるのでは？」と思ったそう。

また、文化は１人では生まれず、人と人との繋がり≒コミュニティの中でしか育まれないといいます。コミュニティの拡がりから、予期せぬ出会いや発見、化学反応がおこり、新しい文化ができていく、といった視点が浮かび上がりました。

また、山梨の文化といえば「無尽文化」があります。これについて、雨宮さんからは「無尽文化はよく知っている者同士の居心地のいい、コミュニティの中で肯定し合う文化。これはこれで良いところがあるのですが、お話があったような違う要素を持つ方々と混ざり合うことで化学変化が起きる文化をやっぱり作っていかないと、人口が減っていく中では、刺激的なまちはできないんじゃないかと思います」というコメントも。

無尽文化のコミュニティの結束力が強いところ、さらにそれを乗り越えて、新しく混ざり合う部分をいかにつくっていけるか？といった点も大きなヒントになりそうです。

子供や若者が来るきっかけのあるまちなかに

「若者」といったキーワードでは、雨宮さんから「まちづくりには、『若者、馬鹿者、よそ者』といった言葉があるが、これからのまちをつくっていくには、大切な要素です」といったお話がありました。

岡島が１年前に現在の場所に移転してから、店には若い方の来客が多くなったといいます。その姿を見かけたり、新しい接点ができる中で、やはり若者の活力はまちなかに必要だと改めて感じたそうです。

また、加藤さんからは、自身の子どもが大きくなるにつれ、一緒にまちなかに出かける機会が少なくなったことを契機に、「子どもが楽しめるまちなかって何だろう？」と考えるようになったというお話しが。現在の甲府まちなかは大人だけが楽しむまちになっているところがあり、子どもや若者が来るきっかけや目的が少なくなっているのでは？といった問題提起も。

一方で、岡島のコスメエリアや、近隣にあるプリクラスポットには若者が多く来ていたり、スターバックスのような若者が行きたくなる場所には集まっている。大人は、ついまちなかに「若者がいない」と言ってしまいますが、実際に若者がいる場所や、その行動を大人たちがきちんと見ていないだけかもしれない、といったお話もありました。

これから日常的に若者も来たくなるまちなかにしていく、といった点は今後考えていきたいポイントです。

「街もSNS」というキーワードでは、宮沢さんから「SNSは誰でも自由に投稿したり自分を表現できる、いわばオンラインの公共空間。まちもInstagramのように自由に投稿できるように、まちなかの公共空間も、写真を飾ったり、ライブをしたり、動画を流したりなど、SNS的にもっと少し活用できると良い」という提案も。

「市民にとって、公共空間は行政が管理したり整備している場所という意識が強すぎると、そこが”自分たちの場所”だと思えなくなってしまう。もう少し自由度を高くして、使っていけるようにすることが、自分事として、まちを捉えるきっかけになるのでは？」といった自分ごとでまちを捉えるための視点について言及。

また、例えば街中に、様々な人の活動の情報が知れる掲示板のようなものが至る所にあれば、まち自体をメディア化してクリエイティブに使っていけると良いのでは？といったコメントもありました。「まちのメディア化」という考え方は、ぜひさらに深めていきたいところです。

ゴールだけをつくるのではなく、まずは”始められる状況”を作ろう！

「始まりのデザイン」というキーワードは、宮沢さんから。音楽家のブライアン・イーノ氏が提唱した言葉だそうです。その意味は、ゴール（終わり）ではなく始まりをデザインすることが大事であるということ。

コロナ禍のような見通しの見えない状況での経験から、様々なことが最初から成功する保証はないけれど、「やってみて、何か変化があった場合に対応していく」ことが大事だったと振り返ります。

「まちづくり自体も、このエリアプラットフォーム会議の2年間の結果が集大成のわけではなくて、甲府は過去何百年と続いてきたまちであり、今のその先も何年も続いていく。だからこそ、ゴールというよりも、大事なのはその始まり＝今動き出せる状況をつくっていく方が大事だと思うんです。」

「何かやりたいと思ってる人がいたら、その人たちがやれる環境を用意したり、サポートしたりするいうことがすごく大事だと思っています。その人に、何が目的なの？どうしたいの？って詰め寄るんじゃなくて、やってみよう！そこで何かが問題があったらみんなで解決していこう！っていうふうに考えることが、これからの時代に対応できる考え方だと思います」

エリアプラットフォームの活動はまさに始まったばかり。今後は、様々な社会実験を繰り返しながらアップデートしていける環境づくりに取り組んで行きます！

今回のクロストークで、出てきた視点や考え方の数々は、エリアプラットフォームの活動内でも大事にしていきたいことばかり。これらもヒントにしつつ、今後のアクションにつなげていきます！

今後の甲府のまちなかの未来を、ぜひ自分ごととしてつくっていきたいという方はぜひ様々なかたちでエリアプラットフォームの活動にご参加ください！

本メディア上でも、引き続きレポートとして様々な活動を発信していきます。ご興味のある方はぜひ

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2024年3月4日―10日にオリオン通りで開催した「甲府まちなか公共空間利活用円滑化のための社会実験『みち活チャレンジWEEK』」。

「まちなかトークイベント」レポート

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官民連携まちなか再生プロジェクト

こうふ

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甲府まちなかに関わる人々が、民間・行政の垣根を超えて「まちの指針（ビジョン）」を検討・共有し、その実現に取り組んでいくための場として、2023年に「甲府まちなかエリアプラットフォーム」が立ち上がりました。

まずは2024年度末までの2ヶ年で、「甲府まちなか未来ビジョン」を策定していきます。

本サイトでは、その検討内容をオープンに発信し、まちなかの未来を皆さんと共に作っていきたいと考えています！

＼みんなでつくろう！／甲府まちなかの未来

＼みんなでつくろう！／甲府まちなか未来づくりプロジェクト

山梨県

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新たに立ち上がった「甲府まちなかエリアプラットフォーム」の取り組みをご紹介します

甲府まちなかエリアプラットフォーム始動！

まちなかの将来像と今後のアクションについて、皆さんが感じていることを教えてください

あなたが見たい甲府のまちなかの未来とは？

2ヶ年で作るビジョンの1年目時点のバージョンを共有し、皆さんの声も踏まえて以降の検討につなげます

甲府まちなか未来ビジョン2024を共有！

まちなかの魅力の定常化・日常化につながる取り組みを見極め、磨き込んでいきます

リーディングプロジェクト候補の社会実験！

社会実験結果もビジョンに反映し、今後のまちの指針として皆さんと共有します

「まちなかトークイベント」レポート

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