ーいろいろと地域に関わられてきましたが、渡会さんは「まちづくり」という言葉にはどういう印象を持っていますか？

「まちづくりは、自分づくり」というのを師匠だと思っている小松さん(一般社団法人lanescape 代表理事)がおっしゃっていて。

まちをつくろうとか、まちを良くしようとは思っていなくて、自分が表現したいことをやるという考えです。それが結果的に地域のためになったら良いなと。

例えば、子どもたちが見てくれて、記憶の中に残っていったら、その子どもたちの世代がもっと良い形にしてくれるんじゃないかと思うんです。自分も過去、憧れている先輩たちがやっていることを見てそれをまねをしたり、影響を受けてきたりしたので。

そういう意味では、次の世代へつなげていく、というのは考えていきたいと思っています。

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違う観点になりますが、BMXをやっていた若いころ、自分たちが一番下の世代だったんです。ただ、その下の世代をさらにつくれなくて。

それで、一度カルチャーが消えてしまった。

この時に思ったのが、伝えていかないとカルチャーは消えてしまうんだなと。なので、つないでいくというのは大事な視点だと思っています。

次の世代にイメージを持ってもらう「表現」を、まちで続けていく

ー続けるという観点では、OPEN NUMAZUの取り組みはこれまでどのような変化を遂げてきていると思いますか？

この社会実験へ関わって3年目になりますが、年度単位だけで考えていくとなかなか難しいので、長期的にはどう自律的に成り立つようにするかは大事だと思います。

自分は未来の日常をつくる、という言葉に惹かれていますが、イベントとしてだけで終わってしまうともったいないなと。次の世代の人たちにイメージを見せる、というのは大事だと思っています。

例えば、女子高生がこの広場(注記：インタビューの場所でもある広場)の前を通って、「沼津、なんかおしゃれだね、やばいね」、というのを言ってくれてて、それは純粋に嬉しい。

最後はやっぱり人だなと思いますし、参加していただく方々には、取り組みを通じて何かを表現してもらえたらよいなと思います。

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OPEN NUMAZU期間中の、夜のまちなか実践広場の様子

「表現」って素敵な言い方ですよね。それは渡会さんにとっては大事な感覚なんですか？

だいたいみんな表現者だと思うし、何か表現しようとおもっていないと、言い方は悪いですがやらされている感じになっちゃうんじゃないかなと。

自分の表現活動を通じて、単に群れる仲間を作りたいわけでも、誰かに媚びたいわけでもなくて、誰かに良い状態になってもらえたら嬉しい、と思っている人は多いと思うんです。

そうやって他の人にとっても良い状態を作りつつ、自分の思いを表現していくというのが大事なんじゃないかな。

例えば、自分はスケボーもカルチャーだと思っていますが、その活動をしていく中でも関わる人たちと対立するのではなく、お互いの思いを両立していくとか。

互いに良いところを見つけあい、ともにより良いまちにしていく

ー渡会さんの活動はまちなか(中心市街地)でのものが多いと思いますが、まちなかについてもっとこうなったらな、と思うことはありますか？

直接的な答えではないかもしれませんが、「挨拶できる人が多いまち」にいるのは良いと思ってます。

若いころからまちなかを歩いていると、先輩たちがいろんなお店のかっこいい人たちに声をかけられて、挨拶をしているのを見ていました。自分もそんな関係を築けるようになりたいなと。

もちろん、そういうつながりが嫌な人もいるかもしれませんが、自分たちがまちで楽しそうにしていると、外の人にも楽しそうだと思ってもらえるし、外から人が訪れてくることにもつながるんじゃないかな、と思っています。

ただ、そういう雰囲気のあるまちにしていくには、誰かが音頭を取ってやっていくことも大事かなとは思います。やっぱり日常的にその場にいる人でないと難しいことも多いなと。

そういう思いのある人と、他の人たちとが、一緒にやり取りしながらやっていく、というのがデジタル上の場でもできたら変わっていくのかも、とは思います。

何かをまちで始めていくことについて、興味がある、自分も実はやってみたいという方に向けて、メッセージをお願いできますか？

日々取り組んでいると、思うことや不満などはいろいろあるとは思いますが、否定的に言っても何も変わらないですよね。

否定しないで良いところを見つけたり、自分だったらこうする、というのを見つけて一歩踏み出してみる、というのを自分は意識しています。

そういう人が増えることで、よいまちになっていくんじゃないかな。

例えば、自分にとってはスケボーやBMXは居場所だったんです。会社や学校からちょっと外れたりパワーが余っている子たち、あるいは、会社や学校ではなんかつまんないなと思っている人たちがそこを居場所として見つけていく、というのは大事だと思ってます。

もちろん、それぞれの活動を否定的に見る方が現れることもあると思います。

ただ、お互いにですが、単に否定するだけではなく相手のことも考えながら、こうしてみたらどうだろう！と考えて、まずは少しでもいいから行動してみるのがいいと思います。

株式会社沼津通信 代表取締役、わたらいクリーニング代表

1984年沼津市生まれ。あだ名しまやん。2018年クローン病と診断され手術入院したのをきっかけに会社員を辞めて起業。BMXやスケートボードを通して、ストリートに恩返しをしようと決意し活動開始。2020年リノベーションスクール＠沼津に参加し、枚方つーしんのゆるーい記事に憧れて「沼津つーしん(ぬまつー)」をメンバーと立ち上げた。誰かに話したくなる雑談ネタを毎日2～3記事配信し続け、月間63万PVのウェブサイトに成長。また、祖父が営んでいた店舗兼住宅「わたらいクリーニング」を一般社団法人lanescapeサポートのもとリノベーションして、コミュニティスペースとして運営している。

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沼津のまちなかで活動する方々にお話を伺うインタビュー第2弾。
今回は、「沼津つーしん(ぬまつー)」でおなじみの渡会さんにお話を伺いました！

まちづくりは、自分づくりと語る渡会さんの思いとは？後編です。

沼津のまちなかで活動する方々と語る、連載企画！沼津の輪が広がります。

まちなかインタビュー！ - ぬまのわ

【インタビュー】まちで遊び、自分を表現するって？-後編

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沼津市

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OPEN NUMAZUは、まちなかの公共空間や資源を活用していくことで生まれる風景を日常へとつなげ、ヒト中心のまちなかを創り出していく取り組みです。

この取り組みでの魅力的な空間づくりの実践や検証を通じて、今後の公共空間の再編や利活用に繋げていくことを目指しています！

2022年に始まったこの取り組みも、2024年で3年目。
多くの方に知ってもらえるようになってきました。

改めてこの場を通じて、これまでの積み重ねや新たなチャレンジを共有し、皆さんの声も聞きながら、これからのまちなかを一緒につくっていきたいと考えています！

OPEN NUMAZUを知ろう・参加しよう！

沼津市管理者

深海魚おじさん

きゃし

ニック

東(ひがし)宏一

JodVX50Z

muttくろちゃん

ratatattara

オオキマミ

しょうたろう

なみへい

taro

rino

Tomohiro

とも

オグラ

みたにまゆこ(運営事務局 )

よい子

向　文英

2wBIksqW

ハイパー

むらかみもえ

hinata

NmNSAMzU

つゆころ

たいこオヤジ

沼りかけ

オザワちゃみお

ichikawa

ぴこまる

ここあき

わゆ

キイ

MICHIYO

まちづくりって聞いたこともないし、なんだか難しそうだなと思っていませんか？
実は、ちょっとした日常とつながる活動から始められるんです。

この場では、高校生による、まちなかでの地域と関わる取り組みを発信します！
また、学生も大人も混ざり合いながら、できる時にできる形で関われるような機会も作っていきたいと考えています。

一緒に沼津のまちなかで、やってみたいコト、やってみませんか！？

高校生がまちを使い、学ぶ！

沼津まちづくりプラットフォームとは

「沼津まちづくりプラットフォーム」は、沼津のまちなか(中心市街地)を中心に、まちづくりや地域活動に興味があるみなさんが気軽に参加できる、新しいデジタルの場です！

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