「わたしの暮らし」と「パブリックマインド」のバランス 

 ーこれまでのお話を踏まえると、「わたしの暮らし」と言いつつ、自分のためだけではない、という印象を強くうけます。「パブリックマインド」とのバランスなのでしょうか？ 

たしかに、「パブリックマインド」というのは、リノベーションまちづくりのスクールの中でも出てきました。 

自分の手が届く範囲の中で、少し広い範囲や他の人にも影響することをやる。自分の利益だけではなく、ちょっと先、ちょっと外を意識する。 

この感覚を持っているとより楽しいし、物事もうまく進むという気はします。 

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前提としては、私は「まちづくり」をするという感覚ではなく、「暮らしをつくる」という感覚です。自分が住んでいるまちだからこそ、楽しくしていきたい、という感覚。 

 ー少し視点を変えて、行政が取り組むような長期的な地域全体での方向性と「わたしの暮らし」というのはどうつなげて考えているのでしょう？ 

まちなかがウォーカブルなまち(注記：街路空間を車中心から”人中心”の空間へと再構築し、沿道と路上を一体的に使って、人々が集い憩い多様な活動を繰り広げられる場へとしていく取組み)に向かっていこうとしているとか、大きな動きはありますよね。 

そういった動きは、自分の感覚とあっていて、そうなってほしいと思っています。また、OPEN NUMAZUの取り組みも日常になったら嬉しいな、とも。 

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人工芝の力はすごい笑。椅子、テーブル、人工芝があるだけで居心地の良さが変わる気がします。ちょっとした工夫がされることによって、風景としても体験としても良くなったなと。 

なので、大きなゴールに向けて地域全体が動く中で、周辺的なコンテンツづくりも動いていく。それが自分にとっては感覚に近い形で進んでいるような気がする、という意味でつながっているように思います。 

これからの中心市街地における多様性 

ーまちなかの話がでましたが、今後のまちなか(中心市街地)の変化について期待することはありますか？ 

OPEN NUMAZUもですが、駅前で今までなかったいろいろな動きが見えるのは効果として大きいのではないかと思います。 

やはり、変化の可能性をまず感じる、目にしてもらうことが次につながる一歩なのではないかなと。 

その上で、いろいろなコンテンツ、空間、店舗なりが生まれやすい空気感、仕組み、仕掛けがあると良いのかなと思います。 

例えば、いま取り組んでいる映画でいえば、大型のシネコンもりつつ、ミニシアターのような個性的な上映の場がいくつもできるとか、多様で色んな層が重なり合うほど面白いまちになるんじゃないかと思います。 

沼津には美味しいものがたくさんあり、海や山、川もあって環境も良いけど、それだけではなく。 

自分が新たな活動を立ち上げる側でなくても、仲間と一緒に乗っかって楽しめる感度の高いカルチャーが欲しいと思います。 

まず言ってみると、何かが動き出す 

ーまだ地域と関わりを持っていないが興味がある、何かやってみたいという方に向けて、何かメッセージをお願いできますか？ 

スキマcinemaをはじめたときもそうだったんですが、こういうのやりたい！というのをまず声に出して言ってみる笑。 

そうすると、一緒にやろうとか、応援するよ、という人が声をかけてくれる。具体的な応援でなくても見守ってくれる人がいるだけでも心強いと思います。 

共感してくれる存在があると気持ちがグンと進む感覚があって、できそうだなという自信につながります。 

なので、まずは、こういうことをやりたいと思っている！というのをみんなに知ってもらうというのが大事なんじゃないかと思います。 

だから、それを言える場、聴いてもらえる人、というのがないと進まないのかも。 

自分の場合はリノベーションまちづくりで市役所の人に聞いてもらったのは後押しになりました。気軽に集まって話ができる、ほんの少しパブリックな場というのがあると良いのかもしれません。 

そして、続けられること。スキマcinemaはゆるやかなつながりの中でやってきました。仲間の中で、活動が義務感になってしまうとしんどくなると思います。 

地域に開いたような取り組みは、楽しみながらゆるやかに積み重ねていくというのが良いのかなと思います。 

ー ありがとうございました！ 

大阪府生まれ。株式会社NDC&DESIGN代表。

デザイナーとして東京都で活動後、沼津に拠点を移し、2018年にグラフィックデザイナーのためのシェアオフィスNUMAZU DESIGN CENTERを設立。

めぐる沼津映画祭など地域の取り組みも企画運営。 

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様々な活動を進められている大木さんのお話を聞いて印象的だったのは、「私の暮らし」と「パブリックマインド」のバランスでした。

 自分だけのため、ということではなく、一方で、課題解決を頑張らなきゃ！というような公益へ意識を集中させるのでもない、このゆるやかなバランスがスキマcinemaのような取り組みを持続させつつ、広げていく上で重要なのかも？と感じました！ 

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沼津のまちなかで活動する方々にお話を伺うインタビュー第１弾。今回は、地域クリエイターの方々の拠点となるNUMAZU DESIGN CENTERの運営や、めぐる沼津映画祭などの取り組みもされている、大木さんにお話を伺いました。

大木さんの様々な取り組みの原点にある、私の暮らしとは？後編をお送りします。

沼津のまちなかで活動する方々と語る、連載企画！沼津の輪が広がります。

まちなかインタビュー！ - ぬまのわ

【インタビュー】私の暮らしから始まる、まちの変化とは？-後編

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沼津市

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OPEN NUMAZUは、まちなかの公共空間や資源を活用していくことで生まれる風景を日常へとつなげ、ヒト中心のまちなかを創り出していく取り組みです。

この取り組みでの魅力的な空間づくりの実践や検証を通じて、今後の公共空間の再編や利活用に繋げていくことを目指しています！

2022年に始まったこの取り組みも、2024年で3年目。
多くの方に知ってもらえるようになってきました。

改めてこの場を通じて、これまでの積み重ねや新たなチャレンジを共有し、皆さんの声も聞きながら、これからのまちなかを一緒につくっていきたいと考えています！

OPEN NUMAZUを知ろう・参加しよう！

沼津市管理者

深海魚おじさん

きゃし

ニック

東(ひがし)宏一

JodVX50Z

muttくろちゃん

ratatattara

オオキマミ

しょうたろう

なみへい

taro

rino

Tomohiro

とも

オグラ

みたにまゆこ(運営事務局 )

よい子

向　文英

2wBIksqW

ハイパー

むらかみもえ

hinata

NmNSAMzU

つゆころ

たいこオヤジ

沼りかけ

オザワちゃみお

ichikawa

ぴこまる

ここあき

わゆ

キイ

MICHIYO

まちづくりって聞いたこともないし、なんだか難しそうだなと思っていませんか？
実は、ちょっとした日常とつながる活動から始められるんです。

この場では、高校生による、まちなかでの地域と関わる取り組みを発信します！
また、学生も大人も混ざり合いながら、できる時にできる形で関われるような機会も作っていきたいと考えています。

一緒に沼津のまちなかで、やってみたいコト、やってみませんか！？

高校生がまちを使い、学ぶ！

沼津まちづくりプラットフォームとは

「沼津まちづくりプラットフォーム」は、沼津のまちなか(中心市街地)を中心に、まちづくりや地域活動に興味があるみなさんが気軽に参加できる、新しいデジタルの場です！

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