川崎市

みんなでつくる未来ビジョン!登戸・向ヶ丘遊園駅周辺まちづくり

まちとともに育ちたい。様々な方とともに取り組む、これからのまちづくり 

まちとともに育ちたい。様々な方とともに取り組む、これからのまちづくり 

登戸・向ヶ丘遊園でまちに関わる活動をされている方へお話を伺う連続企画。  今回は、1月に全体会を終えていよいよ本格的に立ち上がるエリアプラットフォームの事務局長をされている高山さんにお話を伺いました!

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 高山康司さん 

登戸在住25年(47歳)。

15年前に登戸で広告業を開業し、地域のお祭りやイベントの企画運営を行う。

区画整理事業に伴い、登戸駅前に飲食店(バー)もオープン。多摩区商店街連合会の役員も務めている。 

 

 

人との関わりで深まった、登戸というまちへの理解 


そもそも、登戸のまちとの関わりはどういうところから始まったんですか? 

 

25年前から登戸に住んでいますが、当初は全然まちのことを知りませんでした。 

ところがある時、アルバイト先の仕事を通じて、「よっしゃこい登戸」という、路上で登戸のことについて話すだけ!という番組を作ることになったんです 。

 

ゲストを呼んで、毎回やり取りしていくという内容でしたが、それを重ねて登戸のことをいろいろ知っていき、知り合いが増えていくようになりました。 

 

例えば、当時の登戸駅前の商店街に知っている人はいませんでしたが、それがいつしか、

商店街を歩いていると色んな方に声を掛けて頂き、たった80メートルの通りを抜けるだけで30分かかるように(笑) 

 

だんだんと商店街の困りごとを相談されるようになって、この地域の人にあったことをやりたいと思い、地域に根差した「登戸はしご酒」という取り組みを行いました。 そういった活動が、今につながっていると思います。 

 


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まちとともに、育つプロセスを大事にしたい 


ー様々な活動をされてきたと思いますが、「まちづくり」ってどんなものだと考えていますか? 

 

関わるみんなでまちを育てていくことを「まちづくり」だとすると、「まち育て=人育て」だと思っています。 

自分自身も、この考えを体現しているんじゃないかな。 

 

まちが育っていく過程で自分も育っていく、あるいは、自分も育っていけばまちが育つ、という実感があるのが楽しいです。 

 

ただ、その先にある街のビジョンとして、個人的には、世界でNo.1のまち!みたいなものでなくていいと思っています。 

それよりも、「もうちょっとこうなったら良いよね」をみんなで継続していけたらなと。 

 

 ー人育てという意味では、新しい方を巻き込んでいくことも必要だと思います。そのためにはどのようなことが重要でしょうか? 

 

関わる人が「これをやりたい!」と思うような仕組みや、そうして関わってくれた人たちが輝いていることが大事だと思います。 

 

そういう意味では、出入りのしやすさは意識していきたいですね。 


それこそ、登戸に住んでいるかどうかによらず関わってもらえると良いし、登戸で培ったものを登戸の外にも出していくような場でも良いと思います。 

 

また、新しいチャレンジをするときは、失敗することもあります。 

 でも、「みんなで失敗してみたら、怖くなかった」、ということに気づけば、自分から外に出て挑戦することもできるようになるのではないかと。 

 

登戸は、「上り途上」。 

人生の中でこのまちに関わっていくことが、プラスになるようなまちになると良いと思っています。 

 

 

上り途上なまち、登戸で動き出す「エリアプラットフォーム」 


ー「エリアプラットフォーム」に関わるようになったきっかけは何だったのでしょうか? 

 

そもそも、エリアプラットフォーム※(略称エリプラ)につながる動きとして、登戸駅西側周辺地区において「登戸駅西側まちづくり検討会」にたまたま参加したのがきっかけでした。 

 

検討会でいろいろな方と話をしていく中で、様々な地権者の方がいるということがわかって、 そうした地権者の方と一緒に学ぶ場づくりなどを行ってきました。 

 

その後、区画整理事業が終盤になる2年ほど前から、事業が終了した後も、みんなが連携して地域のことに取り組み、作って終わりにならないようにする場をどうつくればよいかを、みんなで考えていました。 

 

行政の方とも一緒に考えていく中で、エリアプラットフォームという仕組みに出会いました。 

 先日、最初の全体会を終えましたが、思いのある良いメンバーが集まってくれたと思っています。 


 ※エリアプラットフォームとは:エリアに関わる多様な⽴場の⼈が集まり、そのエリアの将来像や課題解決について話し合う議論の「場」のこと。 


ー1月に全体会があり、いよいよこれから活動が本格化すると思いますが、様々な方とともにまちづくりを進める上で必要なことはなんでしょうか? 

 


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先ほど触れた区画整理事業が進む中で、登戸駅前の商店街がなくなりました。  

その時、区画整理のように、ハードとしてまちが変わってしまうということは、コミュニティがなくなるということなんだなと感じました。 

そういう中で、これまで取り組んできた人たちの思いをつないでいかないといけないな、と。 

 

商店街や町内会といった個別の団体ではなく、エリアとして向き合っていけるという意味で、エリプラという仕組みには期待しています。 

 

町会長など、地域を代表する方々が一堂に会してまちづくりへの思いを共有する場だったり、地域で取り組んでいる方々へ貢献できる仕組みになったりしていくといいと思っています。 

 

例えば、商店街など既存の仕組みには、時代の流れとともに様々な課題が積み重なっています。 


安全、安心にまちを歩くための環境を整える役割なども、商店会や町内会を始めとした様々な組織の方々で担っていただいていますが、時代や環境にあわせて、その関わりを整理し、この先の時代に向けていくことも必要かもしれません。 

 

アイディアの一つですが、まちにとって必要な仕組みをテーブル(場)に出して、みんなで共有する。

その上で、エリプラがその仕組みの解決方法やアイデアを一緒に考える場として機能するというものです。 

これにより、さまざまな視点から意見が出され、まちの課題をみんなで解決する方向性を見つけやすくなります。 

 


「やってみたい」を形にできるまちへ——関わる人が増える仕組みづくり


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自分自身も、いろいろな地域の声をエリプラという場を使って聞いていくのは楽しみにしていますし、みんなのつなぎ役になれたら良いと思っています。 

 ただつなぐだけではなく、人と人、そしてまちに“血を通わせていく”ことが大切です。


そのためには、多くの人がまちに関わる機会を増やしやすくすることが必要だと思います。 


いろいろな人の人生と交わるようなまちであってほしいし、その一例が佐々木さん(インタビュー1回目ゲスト)のケースだと思っています。そして、そうしたつながりを支える仕組みがエリプラなのかもしれません。 

 

また、個人的には、30-40年先のまちをどうするかを意識しながら、いまの活動に関わっていき、どう若い世代や次の世代にバトンを渡すかを考えながらやっていきたいです。 

具体的には、こういうことをやりたいな!と思った人がすぐに行動できたり、トライアンドエラーができたりする機会や場を用意しておきたい。 


そこで何をやるかは、やる人たちに考えてもらえるような仕組みを作っていけたらよいなと思います。 

つまり、行動しやすい環境や挑戦できる仕組みを作ることで、次の世代の人たちが自分たちで活動を進めていき、まちが時代に合わせて成長し、変わっていけることを期待している、という意味です。 

 

大事なのは、短期的な成功、失敗というよりは、「やり続けること」。

 

派手なことよりみんなで失敗をおそれずにやっていけたらいいなと思います!

 

 

 


プロジェクト

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