佐々木暁美さん（ささき さとみ）

life+design あかつき/あかつき一級建築士事務所 

建築士として活動する傍ら、地域イベントの実行委員やコミュニティづくりに積極的に参加。

特に「登戸まちなか遊縁地」や空きスペースを活用した「多目的レンタルスペース＆コミュニティスペース 白いハコ(※2024年12月15日閉館)」など、地域の皆さんとともに取り組むプロジェクトに関わっています。 

縁やゆかりがない地からの出発点 

登戸に引っ越してきて、まちづくりやリノベーションなど、他の地域の動きも気になっていたので、暮らしながら関われるきっかけがあればいいなと思っていました。  

そんな中、『登戸まちなか遊縁地』というイベントに出店者として参加することになったんです。最初はただの参加者でしたが、次第にその活動に魅力を感じるようになり、実行委員として関わるようになりました。この地域の人々とのつながりが、まちづくりに関わるきっかけとなったのだと思います。 

エリアプラットフォームの取り組みに関わろうと思ったきっかけは、これから登戸のまちづくりに関わりたいと思う人たちの受け皿づくりのために自分も関わった方がいいなという思いからですね。 

正直なところ、ビジョンを作るということには、なかなかピンときていなくて。 

エリアマネジメントっていうワードなどはこの関わる数年の中で聞く機会があったんですが、実際に自分たちのまちで何をやるべきかという方向性までは見えてきていない状態でした。 

ただ、その中でどのまちにも共通で必要だと思うこととして、「主体的に関わりたいと思う人がたくさんいる状態になっている」というのが、ソフトな意味でのまちづくりとしては重要なことなんじゃないかと思います。 

規模や広がりだけじゃなく、プロセスにも目を向けること 

まちなか遊縁地のようなイベントも、イベントとして大きくなると運営が大変になってくるので、日常ににぎわいを生むことも大事だなと感じています。  

その話で言うと、白いハコというコミュニティスペース運営にも関わっていたんですが(※2024年12月15日閉館)、ここには、まちの声をフリーペーパーにまとめたり、1箱1オーナー制で、本を介して人が集まるきっかけ作りになっているシェア本棚も設置されています。

2023年春のオープン以来、白いハコにはいろいろな方が出入りするようになりました。 

日常的な場としてあったことで、ここに来れば会えるという状態があり、多様な派生した活動にも繋がっていきました。 

これは、「1人ではできなかったことが、思いを同じくする人たちとつながれたことで形になった事例」だなと。 

派手ではないですが、日常で集まって雑談をし、新しいアイデアを生むきっかけなどにも繋がっていたなと思います。 

今からできる「暮らす街に自分を馴染ませる」こととは？ 

まずは知り合いをつくるところから始まると思います。 

居心地良く、安心感も得られて、他の人と出会える場に自分のできる範囲で足を運んでみようというのは、私が知らない土地に来たときに最初に思ったことですね。 

白いハコの活動で一緒に取り組む、スミナツコさんと 

長年思いをもって活動されている方たちもいるので、その人たちを知ることが大事。 

なぜそれをやっているのかなど思いをなるべく聞くようにしています。 

そうすると、活動している方たちにも悩みがあることが分かり、それを知ることで自分は何をやると良いのか？何をやりたいか？という考える材料が見えてくると思います。 

中には自分ではないほうが良いこともあると思うので、その上で、他の人がやっていない、気づいていないことで、自分がやれば動きそうなことを進めていくという感覚が大事かなと思います。  

やってみたい！から１歩踏み出すには 

自分のやりたいことに、「いいね！一緒にやろう」となってくれる人が2人、3人といるとものごとが動き出すかなと思います。 

ただ、後押ししてもらうには、お互いを知る機会が必要だと思っていて、何度か会う中で、会話を重ねて、どんな人なのかというお互いを知る必要はあるかなと。 

緩やかで、仕事ではない距離感で話せることが大事だと思います。 

今後、力を入れていきたい活動 

エリプラに関係する活動の中では、まちの緑を自分たちの手で育てよう、をテーマに植栽のお手入れをしている「のぼりと園芸部」ですね。ゆるやかにつながる関係はとても大事だなと感じています。 

この活動をきっかけに地域の方と知り合えたり、イベントで一緒に何かをやるようになったりと、新しいつながりが生まれています。この活動をどうやって続けていくかについては、 これからさらに考えていきたいと思っています。 

それから、道路や公共のスペースを使いたいと思っている人たちともっとつながって、地域に溶け込みつつも、使いやすい仕組みをつくりたいと思っています。「これってどう使えばいいの？」みたいなものを、もっと分かりやすく伝えられる工夫もしていきたいですね。まずは、自分が実験台になっていろいろ試してみて、その経験をみんなに共有し、役立ててもらえる形にできたらいいなと思っています。 

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登戸・向ヶ丘遊園でまちに関わる活動をされている方にお話を伺う連続企画。
 
心に浮かんだ「こんなことやってみたい」。
その小さな種を実際の活動へと育てていくには、どんな土壌が必要なのでしょうか。
今回は、建築士であり、まちづくりの場づくりやイベント運営などに関わる活動をされている佐々木さんにお話を伺いました。 

「やりたい」の種を育てる 地域活動を支える"ゆるやかなつながり"

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これからの登戸・向ヶ丘遊園駅周辺まちづくりを、地域に関わる皆さんとともに進める取組みです！

現在進んでいる区画整理により、道路や建物が更新され街並みが大きく変わりますが、その変化に併せて新たなまちづくりの動きも進みます。これは、行政だけでなく、地域住民や企業の皆さんとともにこれからの魅力あるまちとは何か？を考え、進める取り組みです。

その一歩目として、これからのまちの「未来ビジョン」をつくります！また、ビジョンを描きつつ、その実践に向けた様々なまちづくりの活動も進めていきます。

今後このプロジェクト内で様々な情報を発信し、皆さんの参加機会も設けていきます。ぜひ、皆さんができるところから参加してみてください！

みんなでつくる未来ビジョン！登戸・向ヶ丘遊園駅周辺まちづくり

川崎市

神奈川県

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登戸やその周辺の皆さんが暮らしやすいまちとは？皆さんの声や、地域でのイベントの様子などを紹介します。

登戸で始まる、これからのまちづくり

エリアプラットフォームがいよいよ立ち上がり、活動が進みます。
これからの登戸・向ヶ丘遊園周辺について、あなたも一緒に考えてみませんか？

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