2025年1月28日（火）～2月28日（金）にて実施していた令和6年度自動運転バス実証実験は無事運行を終了いたしました！

本記事では、実証実験で得られた成果やアンケート調査に伴う抽選結果等についてご紹介します。

■令和6年度実証実験の実施結果

令和5年度の実証実験で得られた課題に対して、今回の実証実験では、車両制御面・走行環境面から解決策を講じました！

＜車両制御面・走行環境面から講じた解決策＞

①信号認識性能改善（交差点）

②センサ検知範囲拡大（交差点）

③路上駐車回避のための軌道変更（路上駐車箇所）

④停車車両を考慮した軌道変更（駅ロータリー）

①路車協調システムの技術検証（衹園交番前交差点）

②表示器（HMI）の設置（駅ロータリー）

③安全看板の設置（走行路全体）

＜令和5年度・令和6年度区間別手動介入発生状況の比較＞

・車両制御面における①信号認識性能改善による「衹園交番前交差点の信号誤検知による手動介入」が減少（16件→0件）したことや、②センサ検知範囲拡大による「衹園交番前交差点のブレーキ介入が約1/4（197件→49件）に減少したことで、図3に示すように令和5年度実証実験で最も手動介入が多い区間であった

衹園交番前交差点は手動介入回数が減少

・区間全体では令和5年度は630件（1便あたり0.98回）、

今回の実証実験では599件（1便あたり0.90回）と約7％減少

図２：往路（自治医大駅→自治医大附属病院）の令和5年度・令和6年度手動介入発生状況

図３：復路（自治医大附属病院→自治医大駅）の令和5年度・令和6年度手動介入発生状況

成果②：自動運転レベル4サービスに対する利用者の受容性を把握・自動運転バスに対する正しい理解の促進に資する取組の実施

今回の実証実験では、（A）バス利用者アンケート調査、（B）地域住民アンケート調査、（C）乗車体験イベントを実施しました。

（A）バス利用者アンケート結果

実証期間中に合計405件の回答を回収しました。

＜自動運転バス・無人自動運転バスの導入に対する受容性＞

・利用者アンケートにおいて、

①「自動運転バスを下野市に導入することに賛成である」ことにどのくらい同意するか

②「無人自動運転バス（運転士や車掌のような【乗務員】が一切いない）を下野市に導入することに賛成である」ことにどのくらい同意するか

・「とてもそう思う」と回答した方は「導入に賛成」、「全くそう思わない」と回答した方は「導入に反対」と解釈できます。

乗務員が一切いない無人自動運転バスを導入すること

図４：自動運転バスを下野市に導入することに対する受容性

図５：無人自動運転バス（運転士や車掌のような【乗務員】が一切いない）を下野市に導入することに対する受容性

の自動運転バスの挙動やサービスに対する受容性＞

・利用者アンケートにおいて、自動運転バスに乗車してみて、「急発進」「急停止」「走行速度」「所有時間の増加」という自動運転バスの挙動やサービスを受け入れられると思いますか、という質問をしました。

・「受け入れられる」と回答した方は「自動運転バスの挙動やサービスを受容できる」、「受け入れられない」と回答した方は「自動運転バスの挙動やサービスを受容できない」と解釈できます。

自動運転バスの急発進・急停止といった挙動

していることがわかりました。

自動運転バスの走行速度・所要時間の増加

自動運転バスの急発進を受け入れられるか.png

図６：自動運転バスの「急発進」に対する受容性

自動運転バスの急停止を受け入れられるか.png

図７：自動運転バスの「急停止」に対する受容性

自動運転バスの走行速度を受け入れられるか.png

図8：自動運転バスの「走行速度」に対する受容性

自動運転バスの所要時間の増加を受け入れられるか.png

図9：自動運転バスの「所要時間の増加」に対する受容性

実証期間中に合計603件の回答を回収しました。

＜自動運転バスへの恐怖感・信頼度・自動運転バスの導入に対する受容性＞

・地域住民アンケートにおいて、

①「自動運転システムを恐ろしいと思う」ことについてどのくらい同意するか

②「自動運転システム」を信頼できると思うか

③「自動運転バスを下野市に導入することに賛成である」ことに対してどのくらい同意するか

・自動運転システムに対する恐怖感について、「とてもそう思う」と回答した方は「自動運転システムに対してとても恐怖感がある」、「全くそう思わない」と回答した方は「自動運転システムに対して恐怖感がない」と解釈できます。

・自動運転システムに対する信頼度は、「とても信頼できる」と回答した方は「自動運転システムをとても信頼している」、「全く信頼できない」と回答した方は「自動運転システムを信頼できない」と解釈できます。

・自動運転バスの導入に対する賛否は、「とてもそう思う」と回答した方は「導入に賛成」、「全くそう思わない」と回答した方は「導入に反対」と解釈できます。

自動運転システムへの恐怖感、信頼度

自動運転システムを恐ろしいと思うことにどのくらい同意するか.png

図10：自動運転システムへの恐怖感

自動運転システムを信頼できるか.png

図11：自動運転システムに対する信頼度

自動運転バスを下野市に導入することに賛成であることにどのくらい同意するか.png

図12：自動運転バスの導入に対する受容性

＜自動運転バスの動きや円滑に走行するための規制等に対する受容性＞

・地域住民アンケートにおいて、自分の住んでいる地域に、自動運転バスが走る場合、

①自動運転バスが走行ルートを平均30～40㎞/hで走行すること

②中央線に寄って走行すること

③自動運転バスが円滑に走るため、路上駐車の取締などを強化すること

④自動運転バスが円滑に走るため、駅ロータリー内で駐車している自分の車の移動が必要な場合、協力すること

IMG_9368.JPG

令和6年度実証実験の実施結果

ポータルカバー画像.png

みちのり無人自動運転バスポータル

みちのりグループ

R6_shimotsuke_startflyer_v07_HP用.png

関東自動車(株)、下野市、栃木県では、無人での自動運転バスの営業運行を目指して、昨年度より実証実験を行っています。
今年度は、2025年1月28日(火)から2月28日(金)の期間、下野市の自治医大線にて自動運転バスが走ります。

このサイトでは下野市の自動運転移動サービスに関して情報を発信していきます！

【お問い合わせ】
下野市 市民生活部 安全安心課　☎ 0285-32-8894（平日8：30～17：15）
関東自動車株式会社　☎ 028-634-8133（平日9：30～18：00）

令和6年度実証実験の実施結果

お知らせを受け取る