ぽかぽか陽気でとても気持ちよい季節になりました。

今回は、2023年2月28日に開催した座談会、『食と農を基点に地域をおもしろくしたい

～宮城県栗原市の地域商社が目指すもの～』 のイベント実施レポートをお送りします。

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場所： アサカフェ（ホステルのアサ内）

伊藤 秀太氏（農業生産法人「耕佑」代表取締役、合同会社くりはらファーマーズラボ代表,栗原市農泊推進協議会 副会長）

栗原市の農家支援への想い（宮城県栗原市 移住定住サイト）

星野 光一（NECソリューションイノベータ）

NECソリューションイノベータはこれまで、東北地方や広島県や岐阜県などで、自治体や地域事業者と関わりながら、地域課題の解決を目指して活動してきました。その中には、白浜のまちづくりに活かせるヒントがあるはずと考え、先駆者から学ぶイベントを開催しました。

スピーカーは、宮城県栗原市で地域活性に取り組む合同会社くりはらファーマーズラボ代表の伊藤秀太さんと、当社社員の星野光一。栗原市の魅力である農業と食を通じて、関係人口創出を目指す取り組みについて、聞きました。

ホステルのアサ内に併設されているアサカフェで、各々好きなドリンクをいただきながら和やかな雰囲気でスタート！

右：スピーカーの伊藤秀太さん、左：当社星野

食と農で地域をおもしろくしたい

伊藤さんは冒頭で「白浜は、白良浜や温泉など強力な観光コンテンツがあって羨ましいです！栗原市は観光地でもないし、農業しかない場所です。」とおっしゃいました。

続いて「栗原市は昔から米作りが盛んで、江戸時代は江戸で食べられていた米の3分の１が宮城県産米だったほど。いまは米だけでなく野菜もたくさん首都圏に卸し、食を支えています。」と栗原市の魅力を紹介してくれました。

そんな栗原市は、過疎化が進み、耕作放棄地が増えています。伊藤さんは、農業生産法人

で代表取締役を務めるかたわら、

を立ち上げ、農の価値を高めることによって農業を事業として続けていける環境づくりを進めています。

具体的にどんな取組みをしているのか。くりはらファーマーズラボは、若手農家を中心にシェフや市役所職員といった多彩なメンバーで構成されています。それぞれの得意分野を活かしたユニークな取り組みをしています。

・農業体験を軸としたツーリズム例

‐ 田植えや稲刈り＋地元シェフとのBBQ

‐ ビューティー研究家と地元シェフが開発したマクロビランチ＋ロードバイク体験

・生産者と飲食店がいっしょに地域を盛り上げる飲食店フェア例

「伊豆沼れんこん」や県内産ブランド肉を、市内の飲食店で楽しめるフェア開催

コロナ禍で給食用の野菜が大量に余ってしまうことをきっかけに、すべて栗原産の食材で作るミールキットを開発。予想以上にあっという間に完売したそう。これまで野菜の収穫量が多い時はスーパーで安く販売してきましたが、農家にとっては損になってしまうこともあり、今回は新たな価値をつけることができました。

・仙台市の専門学校で栗原産食材を使ったメニュー開発

仙台市のカフェ・パティシエ専門学校で、栗原産食材を使ったメニュー開発がおこなわれています。学生さんは栗原市の生産現場を見学し、農家さんから直接、野菜へのこだわりなどを聞きます。伊藤さんは「メニュー開発を通して、栗原や農産物に愛着を持ち、将来自分の店を持つときに思い出してくれたら嬉しい。栗原とこれからも関わり続けてほしいのです。」と話します。

最後に伊藤さんは、「農と食に関わることなら観光や食品製造などもジャンルにとらわれずチャレンジして、栗原をおもしろくしたい。大事なのは面（地域）で取り組んでいくことだと思う。」と話してくれました。

共通の”好きなこと”に集まる人たちで経済圏を作る

次に、当社NECソリューションイノベータ社員の星野にバトンタッチ。

星野は、伊藤さんや地域のステークホルダーと協力しながら、「ツール・ド・いちはさま」など栗原で開催されるスポーツイベントや、栗駒山など景勝地に訪れる人々を対象に、ＩＴを活かして地域ファンを増やす取組をしています。

星野が説明する「地域ファン」とは、栗原を地元のように慕って自ら応援してくれる人を意味します。どのように地域ファンを増やそうとしているのか。

「地域で行われるスポーツイベントや景勝地を繰り返し訪れるような”好きなこと”に集まる人たちをコミュニティ化して、好きなことハブとして地域と関わる環境を作ります。栗原に繰り返し訪れることで、地域を応援しようという気持ちが生まれ、ひいては栗原に住んでいないけれども地域課題に一緒に取り組める仲間になる。そんな”地域ファン”を増やしたいと考えています。」

栗原市観光物産協会様と協力して、「ツール・ド・いちはさま」の参加者が地域ファンになることを目指し、次のような取り組みをおこないました。

‐ 大会参加者を対象にLINEグループを作りコミュニティ化。リテンションによりリピート参加者増。

‐ 大会中に、地域のお店やお祭り等で使えるデジタルクーポンがもらえるＬＩＮＥスタンプラリーを実施。ランチ客が増えるなど周遊と消費増。

星野は今後、地域ファン増をさらに目指し、登山コミュニティや近隣自治体に対象を拡大して活動するそうです。

白浜でこれから挑戦したいこと/実現したいこと

伊藤さんと星野さんのお話に刺激を受けたあと、参加者は２チームに分かれ、『白浜を盛り上げるためのネクストアクション』について自由に考えました。

１チームめの案は、『白浜で地球まるごと文化祭をやりたい』。

地域の野菜や名産品を販売したり、湯治などの文化や芸術作品の紹介、地域を盛り上げるための活動紹介など、溢れる魅力をアピールするお祭りだそうです。白浜町全体で文化祭をやるイメージでしょうか。楽しそう・・・！

２チームめの案は、『白浜に、世界で戦える力を育む学校をつくる』。

子供のより良い教育環境を求めて移住する教育移住が増えています。魅力的な学校を目指して、世界中から生徒とその家族と先生が集まってくることで、新たな交流やビジネスチャンスが生まれます。また、そのような学校が身近にあると、子どもの知的好奇心や学習への意欲が刺激されるかもしれません。

後に記念撮影！ありがとうございました！

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【座談会】 食と農を基点に地域をおもしろくしたい ～宮城県栗原市の地域商社が目指すもの～

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イベント情報

【座談会】 食と農を基点に地域をおもしろくしたい

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SHIRAHAMA ENGINEとは、NECソリューションイノベータがNEC 白浜リビングラボを拠点に運営する「白浜を次へと動かす未来共創プロジェクト」です。

このプロジェクトは、「白浜を次へと動かすエンジンをつくる」をコンセプトに「白浜をより良くしたい」という想いを持った様々な地域内外の事業者やそこで暮らす人たち同士が共創し、これからの白浜について企画、実践を行う未来共創プロジェクトです。

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