貴重な湯治体験ができる椿温泉のしらさぎさん

白浜リビングラボの吉永です。時折掲題のタイトルの記事をフェイスブックに書き込んでいますが、今回はこちらにポストさせて頂きます！

で、真っ先に取り上げさせて頂くのは白浜の奥座敷、椿温泉の湯治のできる宿、しらさぎさん。

女将さんの熊野幸代さんが、ご自身の体験から現代にも有用と確信する、「湯治」をお勧めしているアットホームなお宿です。

さてその湯治ですが、かつては日本の温泉のあちこちに湯治宿があり、湯治文化が栄えていました。湯治には疾病の治療の他に休養や安息、楽しみといった側面もありました。

湯治宿に逗留して湯で身体を癒すとともにゆっくり休息、その土地の食物や人の温かさに触れる…。そんな安らぎが人々を魅了した時代がありました。

しかし文明の発達に伴い娯楽も多様化し、温泉での過ごし方が短期間に豪華な宿泊をする温泉旅行に移り変わっていくと、湯治文化もその姿を潜めていきました。

しかし人々が忙しく過ごし、また行き詰まり感もある現代にこそ、湯治の良さが活きるのではないかと思います。

疾病の治療から未病、そして身体だけではなく精神への働きかけへと、湯治を体験することで得られる安らぎは、少し余裕をなくした現代人に心の安寧を取り戻してくれるように思います。

かくいう私もしらさぎさんで湯治体験をしてみました。

自炊しようかとも思ったのですが、料理が苦手な私ゆえそれは諦め、湯治プランの食事を頂くことに。

カロリーを抑えた簡素な食事と聞いていましたが、地の魚や野菜を使った健康的ながらも十分豪華なお食事でした。

そして湯あみ。しらさぎさんのある椿温泉は、ツルスベ系の美人の湯！

湯あたりしにくいお湯とは聞いていますが、１日に３回は入りたいのであまり長湯になりすぎないよう加減しながら、ぬるぬるつるつるのお湯を楽しみました。

そもそも椿温泉のお湯はｐｈの高さが特徴！ ｐｈ９．９と、湯触りがとてもよく、入ればもちろん、手ですくったり足湯に入るだけでもその特徴を実感できます。

泉質は単純硫黄泉ですが効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、慢性消化器病、痔疾、冷え性、 病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、美肌効果と多岐に渡ります。

それ以外の時間は時折パソコン開いて仕事をしつつも、熊野さんから聞いたようにとにかくリラックスすることを優先。

あまり難しいことを考えるのはやめて、部屋でうたた寝したり裏山を散歩したりとくつろいでいました。

一日の大体のスケジュールを図にすると以下のような感じでしょうか。

ただ、これは私がたまたまそうしただけで、スケジュール自体は自由自在です。

因みに湯治体験に当たって物は試し、とウェアラブル生体センサーを身に付け、感情分析ソリューションを介して私自身の感情起伏状態を確認しました。

その結果を後から追ってみると、通常の業務遂行時は結構ストレスがかかっていたのですが、湯治体験をしている際は殆どストレスがなく、また終了後もしばらく続いていてびっくりしました。

残念ながら私のミスでそのデータ保存に失敗してしまい、お見せできないのがすごく残念です。

また、湯治で重要と感じたのが「宿」でした。

贅沢でゴージャスな温泉旅館とは少し趣を異にし、余分なものはないけど必要なものは全て揃っている、そんな居心地の良い空間のなかで、本当に気持ちよく有意義な４日間を過ごせました。

この体験から、温泉旅行と少し異なり、湯治は安らぎを得るために第二の我が家と感じるような、非日常性と日常性との狭間のような感覚を持てることが重要だと思いました。

そんな訳で身を以て湯治の効果を体験し、またデータで確認できた有意義な体験でした。

しらさぎさんは関西地区では珍しい、湯治逗留ができる（自炊設備もあり、１人での長期間の逗留にも対応して頂けます）貴重なお宿です。

右肩上がりの高度経済成長期から時は移り、少し閉塞感が感じられて誰もが余裕をなくしつつある現代、昔を振り返って余裕を取り戻すべく、湯治体験をしに椿温泉を訪れてはいかがでしょうか。

■ しらさぎさんのホームページのは

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白浜の奥座敷、椿温泉の湯治のできる宿、しらさぎさん。
女将さんの熊野幸代さんが、ご自身の体験から現代にも有用と確信する、「湯治」をお勧めしているアットホームなお宿です。

よっしーの湯けむりだより

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